世界社会フォーラム2009−ブラジル・ベレン参加報告会

 1月27日〜2月1日、アマゾン川河口の都市、ブラジル・ベレンで、世界社会フォーラム(WSF)2009が開催されました。世界経済フォーラム(WEF:通称「ダボス会議」)に対抗して、2001年1月末から開催されているWSFは、回を重ねるごとに様々な試み(多彩な開催スタイル−大陸別、多中心的、テーマ別、地域別、グローバル行動日)が発展的に行われ、社会的公正を目指す世界の様々な運動に影響を与えてきました。そして、WSFがどうあるべきかと議論されるほど、21世紀になって始まったこの「社会フォーラム」という運動スタイルは、中南米で見られるように、確実に政治を動かす、新たに民衆が政治を作り出す原動力にまでなってきました。

 では、WSF2009ブラジル・ベレンは、どのようなフォーラムだったのでしょうか。登録データによれば、142カ国から約6,000団体(中南米:約4,000、欧州およびアフリカ:各約500)、約133,000人が参加しました。中でもアマゾニアからは85部族の先住民の参加が報告されています。森林が破壊され、生存の権利を脅かされてきた先住民がWSFに登場し、彼/彼女らが問題を投げかけることから、気候変動、金融危機自由貿易、戦争など、今日の問題を討論し、さらに、オルタ・グローバリゼーション運動の戦略を練るという狙いは、まさしく成功したと言えるでしょう。また新自由主義が破綻した中で開催されたWSFは、従来にないほどあちこちで「CAPITALISTに代わるSOCIAL」という言葉が強調されていました。

 WSF2009から、私たちは何が展望できるのか、そして、「Another World is Possible!」を目指すために、私たちはどのような運動を作るべきなのか、あるいはどのような運動を作ることができるでしょうか。
 WSFベレンに参加された方々の報告を聞きながら、皆さんと討論したいと思います。ぜひご参加ください。


[日時] 3月9日(月)18:30〜21:00
[場所] 総評会館5階501会議室(千代田区神田駿河台3-2-11)
    地下鉄「新御茶ノ水駅」、「淡路町駅」、「小川町駅」B3出口すぐ前
    JR中央線総武線御茶ノ水駅」(聖橋出口)徒歩5分
    http://www.sohyokaikan.or.jp/access/index.html

[内容]
<現地報告ビデオ>

1. WSFベレンの報告
報告:
田村梨花上智大学
山口響(ピープルズ・プラン研究所)
石塚宏明(ATTACジャパン(首都圏)
秋本陽子(ATTACジャパン(首都圏)

質疑:

2. WSF東京の報告−どのような議論がされたのか

3. 討論−今後に向けて

[参加費]500円
[主催] WSF2009 in TOKYO実行委員会
★ピープルズ・プラン研究所:
東京都文京区関口1-44-3信生堂ビル2F mail:ppsg@jca.apc.org
Tel:03-6424-5748 Fax:03-6424-5749
日本消費者連盟
東京都新宿区西早稲田1-9-19-207 mail:yamaura@nishoren.org
TEL: 03-5155-4765 FAX: 03-5155-4767
★ATTAC Japan(首都圏):
東京都文京区白山1-31-9 小林ビル3F mail: attac-jp@jca.apc.org