プレスリリース: 2009年2月3日

European Court rules that Portugal violated Freedom of Expression of Women on Waves.
EC裁判所は、ポルトガルがWomen on Waves表現の自由を侵犯したと決定。
ヨーロッパ人権裁判所は、今日2月3日、ポルトガル政府が2004年にWomen on Wavesの船がポルトガルに入ることを妨害すべく軍艦を送った行為が、表現の自由を保障する第10条が犯していると決定しました。船で、Women on Wavesは、妊娠中絶が違法である国に出航します。公海に出航した後に、初期の妊娠中絶のための中絶薬は、安全かつ合法に提供されることになります。国の刑事法では、また妊娠中絶についての法も、その国の領海までしか効力が及びません。つまり国の 12マイルの半径の外では、船が登録されている国の法律が適用されます。Women on Wavesの任務は、安全でない妊娠中絶を防いで、肉体的および精神的な自律性への彼女たちの人権を行使できるよう女性たちに力を与えます。毎年、2000万人の女性が安全でない中絶をせざるを得ず、70.000人の女性が避けられたはずの死に至ります。
この訴訟はWomen on Waves と2つのポルトガルの団体(Clube Safo and Não te Prives)によって提起されました(プレスリリースとECHRの判決については、echrblog.blogspot.com/2009/02/women-on-waves.htmlをご覧ください。)

ポルトガルへの船による訪問の目的は、非合法とされた妊娠中絶の結果に注意をうながし、情報と性的な健康教育を提供し、制限的な妊娠中絶法の改革に向けての触媒となることでした。妊娠中絶が合法化された2007年までは、ポルトガルは積極的に女性と医者を違法な妊娠中絶の罪で起訴したEU内の唯一の国でした。

船がポルトガルの領海に到着したとき、ポルトガルの国防大臣は船が領海に入るのを禁じました。たとえ船が、船上での行為がポルトガル法、オランダ法、国際法に違反しなかったとしてもである。

防大臣は、Borndiep号が公海を漂う間中、1日に24時間、2隻もの軍艦を監視するために派遣しました。大多数のポルトガルの国民は、キャンペーンを支持しました。

2004年12月上旬、ポルトガルへの船の訪問のわずか2ヵ月後に、ポルトガルの大統領は、ポルトガル政府を解散することに決めました。社会民主党は圧倒的大多数で2005年2月に新しい選挙に勝ち、早急に妊娠中絶への国の厳しい規則を緩和することについて国民投票をすると公約しました。
Women on Wavesの船がポルトガルを訪問した2年半後の2007年2月、妊娠中絶についての国民投票が実施され、現在では、妊娠中絶はポルトガルでは合法化されています。
詳細は、電子メールを送ってください:press@womenonwaves.org

日本でも、Medical Abortionのホームページを開始しました。少しずつ必要な情報を増やしていく予定です。URLは下記の通りです。
http://www12.ocn.ne.jp/~allies/women-on-waves/womenonweb.html