人工中絶がほぼ全面禁止に、3日連続で抗議デモ ポーランド

2021年1月27日にほぼ全ての人工妊娠中絶を禁止する法律が施行されたポーランドでは連日、抗議デモが続いています。以下のBBCニュースです。

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また、下記の記事によれば、この判決を下したポーランド憲法裁判所の正当性について疑問を提起しており、現在の法廷は、前の裁判官を追放し、党の政治的議題(アジェンダ)により従順な裁判官に交代させた与党PiS(法と正義)党によるな政治的なパワープレーの 結果であると指摘しています。

これらの取り組みの背後には、法的文化のためのオルド・イユーリス研究所(the Ordo Iuris Institute for Legal Culture)と呼ばれる強力な衣装が隠されています。オルド・イウリスは独立した保守的なシンクタンクを自称していますが、実際には過激派の宗教団体であり、その指導者たちはポーランド内外の反体制的な組織の網を作っています。オルドイリスの弁護士は、2016年の中絶禁止法案の起草をはじめ、女性に対する暴力に関するイスタンブール条約からの離脱、包括的な性教育の犯罪化についての法文の起案を担当しています。

このような超保守的な組織は、クロアチアではイスタンブール条約について、エストニアではLGBTの権利に関する住民投票について、リトアニアでは人工妊娠中絶の課題など、で足がかりを作っています。オルド・イユーリス研究所は、海外に関連会社を設立して、ポーランドの経験を「輸出」しようとしており、さらに1月29日、ポーランド政府はオルド・イウリスの創設者であるアレクサンダー・ストルコウスキーを、ポーランド欧州人権裁判所の候補者として正式に提出しました。

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